2011年5月10日火曜日

仮:ナイロビの懲りない面々、、、

その男に出会ったのは2年ほど前

事務所下の喫煙所で

懐かしい顔に会った時だ

「ニコニさん!久し振り!」

彼は僕が18歳の時

初めて出会った

“日本語を話すケニア人”だ。。。

「あぁ、Tサン、ゲンキダッタ?」

強面の顔が一瞬で変わる

彼は元・プロボクサーで

ヨネクラジムで活躍していた事もある強者。

現在は時々、バイト代わりに

日本語ガイドもしているらしい

ふと、隣を見ると

優しそうな日本人男性がいた

「こんにちわ」と

どこか困ったような笑顔で

彼が言った

「日本の方ですか?」

「はい、このビルに事務所がある会社で中古車販売をしています」

「そちらは?」

「いや~、、ちょっとしたビジネスで居るんですが、、、」

「アフリカ人詐欺師に騙されちゃって、、、裁判中なんです」

と、持っていた新聞をみせてくれた。

「ビジネスって、どんな事をなさっているんですか?」

「ううん、、、実は金の買い付けなんです、、、」

「金って、、、あの金? ゴールドの??」

「はい、あの金です、ゴールドの金、、、」

後に、彼を通じて

実に色々な詐欺師達に出会うとは

夢にも思わなかった

2年ほど前のある午後の

出会い

つづく、、、

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