2009年11月25日水曜日

トヨタの日産が欲しい!!

日本語教師を辞め

今、僕は中古車販売をしている。

本社は神戸にある。

先日、ウチのスタッフのもとに

NISSANが欲しい」と客が来た。

日産の車輌を探すと、

「何処を見ているんだ?俺はTOYOTANISSANが欲しいんだ」

とお客が云う。

つまり、ケニアで広く市民の足として使われている

“マタトゥ”と呼ばれる乗合バスは、

以前は、日産車が殆どだった、、、

そこへトヨタが進出し、現在はその殆どが

トヨタのハイエースや、ライトバンに取って代わった。

しかし、依然としてこの「マタトゥ」「NISSAN」

呼ぶ人もいる。

また、こちらではトヨタ・ハイエースの事を

「SHARKと呼ぶ。

これも、僕がいくら探してもWEBで見付からなかった。

それもその筈、結局はただのハイエースなのだから、、、

しかも、その中に人気車種として「BABY FACE」

云うモノがあるらしい、、、また、友達を呼んで、

実際にはハイエースのどんなモデルか?

調べなければ、、、こういった、我々の常識を

根底から覆されるような経験は、、、

大好きなのだ、僕は。

2009年11月23日月曜日

宅録の毎日

12月にはマビ・マンジこと勝ちゃんが、

久し振りにケニアへやって来る。

色々、ネタも探しに来るみたい。

元・ブルケンゲの荷野君曰く、

「相当腕を上げた」らいしから、

会うのが凄く楽しみだ。

日本で活躍する兄弟分の

S ・マンゴーの新譜?(もう、古いのかな?)

を持って来てくれるらしく、こちらも楽しみだ。

年末は、総勢20人を超えるだろう「Ngoma Tour」で

Gonda・Kiganga・Chechemeko等で新年を迎える。

村人達とも久々の再会。

来年こそは、少しでも自分のバンド活動を始めたいから

今は、せっせと自宅で宅録の日々。

色んな柵でケニアのNgomaを聴くのも嫌になった日々

色々浮気をして培ったリズムの引き出しを

確認しながらの作業。

ここで問題発生!

録音機材の扱いがヒジョーに面倒臭い。

自分でもドン臭いと思う。

誰か技術者が傍に居て、

太鼓叩くだけだったら、どれだけ楽で楽しいか、、、

平日は5時まで仕事だから、

5時を過ぎたらソッコ―で帰宅し、

彼女が帰るまで録音開始!

彼女が帰ると、「うるさい!!」と怒られる前に

機材をしまって、明日録る音の構成を練る。

でも、本当は、俺が5人くらい居て、

せーのっ!で1発録りが出来たら、、、

一番簡単で、楽しいのにな。

それぐらい、

録音機材の操作と云うのは、

僕にとってはまどろっこしく、

面倒臭い作業だ。



2009年11月14日土曜日

結論

ケニアで接触事故を起こした時

自分が悪い場合で

逃げ切る根性と度胸があれば

逃げる(笑)

逆に相手が悪い場合は

特にマタトゥ相手だったら

問答無用に

相手の車のキーを

抜く(笑)

警察は電話で呼ぶ

兎に角、

現場を離れない事が

大切だ。

ガシャン!!、、、の続き

追手と警察の検問を

くぐり抜ける為

渋滞に巻き込まれてはならない

だから、マタトゥは

歩道へ出た

それから、歩道を横切り

裏道へ突っ込んでいく

ブレーキなんかは

絶対に踏まない。

乗客達は

「俺だったらあの道へ行く」

とか

「俺だったらナンバーを控える」

とか、、、

何だか変に盛り上がっている(笑)

結局、グルリと遠回りをして

なんとか

いつものルートへ戻った。

その間、もっと酷い事故を

少なくとも3回は起こしそうになるが

ドライバーも「アゥーーーウィ!!」と

興奮状態で、手がつけられない(笑)

僕はと云えば

やっぱりちょっと興奮して(笑)

いつものバス停をやり過ごし

Barへ寄って

ちょっと飲み過ぎてしまった。

2009年11月12日木曜日

ガシャン!!!

ガシャン !! と云う音と共に

乗っていたマタトゥが揺れた。

どうやら、乗用車と接触事故を起こしたらしい、、、

飛び降りるコンダクター

窓際に詰め寄る乗客たち

お互い喧々轟々

罵り合っている。

相手はラチがあかないと

近くに居る

警察を呼びに行った

途端に

乗っていたマタトゥのドライバーは

アクセル全開!?

我々乗客を乗せたまま

コンダクターも置き去りにして

必死の逃亡を始めた、、、

こうして

僕は否応なく

このマタトゥの逃亡劇に

巻き込まれた、、、


2009年10月30日金曜日

写真アップしました

最後の「コ・オ・チョー」が難しかったみたいだけど(笑)

ナカナカ良いフォームと、真剣な表情じゃん!O少年。

他の子供達も、真剣に取り組んでくれて、有り難う!

教えていて、本当に楽しかった。

太鼓叩いて何になる? キモチ良くなる。

一見難しいパターンも、一度に全部マネしないで、

一打ずつ増やしていけば、いつの間にか出来ているんだよ?

その後、やる気がある奴は分解作業に入る。(これ重要!)

太鼓に大人も子供も関係なし! 音楽のH先生も挑戦!

既に出来る子供は余裕顔(笑い)


 これが噂のニドゥオンゲ 1Set. 


2009年10月28日水曜日

日本人学校で、、、

昨日、日本人学校の”ジャリブ”という講座で、

子供達に太鼓を教えてきた。

時間がもっとあればなー!!

と思うくらい、みんな楽しんでくれて良かった。

写真は近日アップします。

みんな有り難う。


2009年10月10日土曜日

27日日本人学校で、、

今月27日に日本人学校で太鼓のワークショップをする、

勿論、教えるのはニドゥオンゲだ。

1セット6個くらいの太鼓だし、初期投資が大変か?

と思う人が居るけれど、

やはり

これほど初心者に向いている太鼓を僕は知らない。

27日は子供達も、親御さん達にも、

「太鼓を叩く」楽しさを知って貰えたら嬉しいな、、、

でも、ちょっとリハビリしなきゃ!!!

覚えているかなぁ、、、チョット心配だ。

車を買ったのだ!

今年の邦画ロケの仕事でギャラが入ったから

車を買ったのだ―!! 三菱のデリカだ。

ケニア及び、東アフリカの殆どを走破した猛者なのだ。

色々無理をさせたから、傷だらけの状態だし、

走行距離もちょっと凄いけど、、、まだまだ走る(笑)

車高が高くて、運転もラクチンだぜ!

僕はハンドルを握ると豹変するから、

このぐらいのムゼーが丁度良い。

名前はムゼー・ランドゥにした。

あ、それと、荷物を積めるのも良い。

しかし、既に太鼓の倉庫代わりになっている、

うーん、早く、この車でンゴマのサファリに行きたいな、、、、

燃費も思ったほど悪くないし、、、

あ~休みが欲しい!!!

2009年10月6日火曜日

ウチの家族たち

左の白いTシャツが彼女のバージニア。

真ん中のアホ丸出しが「戦争カメラマン」恵太君。

そして、右の可愛らしい娘がソフィアです。

ビリアニ パーティー

愛娘のソフィアが久し振りにナイロビへ来たので、

T氏の家でビリアニ パーティーをした。

ソフィアは料理が上手で、可愛く、将来は良い嫁にあるだろう。

彼女のバージニアも仕事が終わって駆けつけてくれた。

T氏のご子息 「ルルル3兄弟も」 2人のお気に入り。

特に末っ子は今が一番可愛い時期だ。

右端で渋い顔をして写っているのは、

ウチの下宿人の青年。

ソフィアのビリアニは矢張り旨くて、

この日は全て売り切れ! 美味しかった~!!!

また、早く食べたいな。

早く、一緒に暮らせるようになると良いなぁ。

ある晩のハナシ、、、

先日、Hと云う如何わしい娼館で飲んでいたら、

「パーカッションの先生!」と云う男に会った。

こちらの情報は必要最低限に抑え、ハナシを聞くと。

出てくる、出てくる(笑)

古い仲間の名前が(笑)

腕の程度は中の上程度かな?

興味深かったのは、彼はポコモ族で、

適度に彼の誇張・間違いを指摘すると、

最後は「ポコモのンゴマなら負けない!」となる。

そこで、彼の最後の砦として色んな知識を披露してくれる。

何だか、色んなンゴマと混じって記憶している感じだったが、、、

ポコモのンゴマについての無料講座は、得した気分だ。

何度、教えても韓国・中国・日本をゴチャ混ぜにしていても、

笑って許せた。

2ちゃんねる、、、

今度、近いうちに一時帰国が出来そうなんで

短い滞在中に太鼓が上手な人と会えたら、と思い。

2ちゃんねるのワールド音楽板を覗いてみたら、

民族音楽センター関係のスレが立っていて、

若林忠宏氏の誹謗中傷ばかり、、、

あんまりアタマにきたものだから、、、

ベイガリという名前で書き込んだ。

初めて書き込んだ。

やっぱり、反応はバカバカしいモノが多く、

こういった場所では低脳な連中しか居ないのを改めて実感。

アホらしい、、、全く、アホらしい、、、

太鼓教室

出来上がった太鼓で、青空太鼓教室、、、、

お題目は「メロディアスなアプローチ」

見た目簡単だけれど、出来るかな??

2009年9月11日金曜日

太鼓製作、、、2、3本目 続き ほ


塗装も皮張りも終わり、やっと!完成。

手前の太鼓は結局Djembeな張り方で、

皮もヤギを使った。

形はブーガラブっぽいな。

奥の太鼓は矢張り牛皮を使い、、、

大人5人ぐらいで張った太鼓。

今回は胴は負けなかったけれど、

杭が負けた、、

それぞれが別の太鼓だけれど、、

これで1セットなのだ。

後、もう1本作って、オシマイだ。

お金がいつ出来るかな???

太鼓製作、、、2、3本目 続き に

これは、どんな音を教えているか、分かるかね?

太鼓製作、、、2、3本目 続き は

その間、僕は近所のガキ共に太鼓レッスン、

ナイロビのガキ共はンゴマの世界に住んでいないから、

悲しい。

昔、キベラで色々何かやっているHさんが、

「貴方にとっては、キベラの子供達は自分達の伝統も知らない輩云々、、」

とか言っていたけれど、、、

腹痛で棄権した匡哉と消えちゃったあと、

Yにカヤンバ持たせて、一人でケツとったのは俺だ。

ガキ共の各部族語で話しかけ、その各ンゴマの楽しさを

話したのも、俺だよ。

多様性こそがAfricaだし、それこそが人生のスパイスじゃない??

あなたは、スワヒリ語だってマトモに出来ないでしょ?

まあ、スパイスだけじゃ、飯はできないけれど。














太鼓製作、、、2、3本目 続き ろ

塗装の段階で、アントニーが大失態!?

前の太鼓と色が違う、、、

残りの2本だけでも揃えようかと思ったが、

最初の1本が焼きもち焼いて、

突然鳴らなくなると嫌だから、、、

結局、全部違う色にした。

太鼓製作、、、2、3本目 続き い

穴があいて、皮張り前の試し叩き、勿論、音は出ないケド、、、


僕にはキチンと聴こえているんだな。




太鼓製作、、、2、3本目 続き

後ろの2本が今回の太鼓です。

手前の女の子が持っているのは、向山恵理子で有名なニャティティ。

太鼓を作っている間、僕は手伝ったり、他の太鼓を叩いたり、、、

物珍しくてガキが集まって来る。

近所にはラバイ族の太鼓名人「カパパ」が居るからさ、

今度は古い片手に金属を持って演るヤツ(名前忘れた)

教えて貰おうかな、、、、

さて、後は皮張りだ―!!!



2009年8月24日月曜日

太鼓製作、、、2、3本目

残りの2本の太鼓が完成した。

やっぱり、思い通りには完成しなかったな―!!!

もっと打面が小さく、

胴の下部分が膨らみ「音溜まり」がするようにしたかった。

でも、皮張りは根性一筋!!一見ガーナの「パンロゴ」だが、

実は相当無理がある張り方。

でも、ヤギ皮は嫌だし、

結局、太鼓自体に凄い負荷を掛けながらも今回も同様。

岩石落とで完成。

やっぱり、負荷が掛かってヒビ割れた(笑)

ま、これも想定内だし、音も思った通りでゴキゲンだから、、、

アントニー君に修理を頼んで、綺麗にしてもらおう。

もう一本は、モロ「ブーガラブ」で、、、皮をヤギで張ったら音は「ジャンべ」している。

こちらも、見てくれは悪いけれど、、音はゴキゲン。

でも、ジャンべ的皮の張り方は本当に均等に、無理が無く負荷が掛けられるけれど、、、

やっぱり、嫌いなんだよな―、、、合理的過ぎて。

今回編み出した張り方は、、、

日本の過保護な太鼓愛好者からは、非難が出るような張り方で、

その荒々しさが気に入っている。張り終わった太鼓も傷を残し、

再度、手荒な事をされないように、イイ音で鳴っている。

やっぱり、バックドロップは凄い。

いや、パイルドライバーかな???

写真は乞うご期待。 カッチョイイよ。

2009年8月13日木曜日

ナイロビの近況等、、、

最近の新聞で

「水不足の後に電力不足、次にケニアを襲うのは食糧難だ!」

と云うような記事があった。

確かに前回の雨季に、適材適所に雨が降らず、定期的な停電も始まった。

幸い、ウチは井戸からの供給なので水不足は逃れているが、、、

停電では苦しめられている。

村に居た時は、電気が無くても別にー??と云う感じだったが、

今更ながら、ナイロビの生活に慣れた自分を再認識した。

毎日ネクタイ締めているし、今の僕はサラリーマンだ。

村の皆は元気かな? 来月は日本人学校の修学旅行に付いて行くので、、、

少し村の皆に会えるかな? 僕の不注意で携帯番号を失くしてしまい、

連絡が取れなくなった「あの娘」にも、どこかで偶然会えないかな、、、

再婚したって聞いたけれど、その後がとても気になっている。

頑張り屋で、働き者で、美しい彼女なら、きっと幸せに暮らしているだろうけれど。

今度は約束通り、彼女の奢りで旨いモンでも食べに行きたいな。

日本でも外国でも、僕の世界は女性で回っている。

2009年8月6日木曜日

世界初の云々は、、、

“世界初の●×奏者!?” と云うのは、実は仕掛けがあって、

「ただ単に今まで外人で演る人が居なかっただけ」の場合がある。

飛ぶ鳥を落とす勢いの“Anyango”こと向山恵理子も同じ。

俺とニャムングのハナシに乗っかっただけ。

恵理子の前にニャティティを学んだ女性は居ただろう。

ただし、恵理子ほどニャティティに真摯に取り組み、

あのレベルまで学んだ奴は居ない。

俺が知っている範囲だけでも、未だ外国人の奏者が居ない楽器は沢山ある。

恵理子の本当に評価されるべきところは、“世界初の云々”じゃない。

“村に入って生活し、、、”でもない。

彼女の“ニャティティの芸”自身にあると思う。

最近は、全く連絡が無い状態なので知らないが。

多くの人を魅了しているのだろう。

奴の歌うニャティティで、埋もれていたニャティティの美しさと、

可能性が新たに広がれば、素晴らしい事に違いない。

ただ、恵理子はニャムングオモシと対話する場を持った方が良いんじゃないか?

仮にも自分の師匠と持ち上げた相手を、半年以上にも渡って無視し続けるのは、

道義に反するんじゃないかと思う。

ケニアと日本は依然として遠く、こちらの声は先ず日本に届かない。

日本⇔ケニア間を行きできる者だけが情報を操作できる。

恵理子にはそこに悪意が無い事を祈るのみだ。

ハナシが脱線したけれど、折角の才能と努力があるのに、、、

「世界初の云々、、」という謳い文句は逆に安っぽく見えてしまうという事だ。

ハッタリは無しで、どうせなら素っ裸で勝負したら良いのに、、、勿体無い。

W・マータイさんじゃないけれど、ホント、勿体無いな。

2009年8月3日月曜日

オリジナリティなんか気にしない

昔、初めて匡哉に出会った頃、

奴は「オリジナリティ」について確固たる考えを持っていた。

曰く「アフリカの太鼓を叩いても、絶対にアフリカ人に勝てないし、、、

アフリカの伝統に拘るより、

俺の中から出てくるオリジナリティっていうの?

そう云ったモノを俺は大事にしたい」

当時は、「はいはい、分かりましたよ、坊や」と苦笑するしかなかったが。

今考えれば、直線的でイイ根性した漢だな、と思う。

普通の奴じゃ、ちょっと恥ずかしいか、勘違いしている奴しか口にしないだろ?

でも、奴は真っ直ぐな目で真剣に語っていたんだな。

俺は、、今も活動を続ける「スタンピート」というバンド

http://sound.jp/stampeat/で、

ドラムセットを叩いたのが打楽器のとの出会い。その時は、寝ても覚めても、、、

太鼓の事ばかりだった。

そのバンドはフロントの二人が超強力で、バンド内のアンサンブル自体が強力に

3人目のメンバーに確固たる個人を要求していたんだな。

毎週土曜の夜の練習を

「最高のメンツと音を出せる期待と喜び」と、

「また、メタメタ、ボロボロにされる恐怖と慄き」とが入り交ざり、

筆舌にし難い複雑な気分で待つ毎日(笑)

スネア一発、カウント1、シンバル一発でダメ出しを何度されたか、、、(マジで)

「誰もお前にテクニックなんて期待していないんだから、、オマエ、、、を出せ」

一転、アフリカの太鼓を学ぶ毎日は、自分でどれだけ対象に近づくか?

師匠の「音」「リズム」「雰囲気」「タイム感」その他諸々全てを吸収する事からスタート。

でも、今思えば、日本でドラムを叩いていた時とそう変わりは無いように思える。

だって、ンゴマは「芸能」だもの、、、音楽の括りじゃはみ出てしまう。

何を叩いても「やっぱり俺の太鼓」だし、そんなオリジナリティなんて気にする前に、

やらなきゃいけない事が山ほどあるんだ。

そう思うようになってからは、オリジナリティなんて、、、、

どうでもイイ事だろ? なんて思っている。

2009年7月28日火曜日

技術と感性、、、その3

天気の良い日に太鼓を叩く、出来るだけ気持ちが良い場所で、
自分が気持ち良いと感じられる環境で、太鼓を叩く。

「途中で止まらない事」を肝に銘じて、でも楽しく叩く。

出来るだけ外で起こっていることを生で感じながら、
自分の音の中にも耳を傾ける。

でも、絶対に手は止めないで。

内面へグゥーッと入っていく感じと、外へパァーンッと解き放って行く感じ。

調子が良い時は、いくらでも続けられる。

手が勝手に動くし、やっぱり、気持ちが良い。

やっぱり、太鼓叩きである限り、技術への探求はいつまでも続き、
地道な努力も一生ついて回るけれど、僕が目指すのは技術ではないから、

こういった、一見、無意味な、実はただの手癖だけかも知れないけれど、

解放する事と、内面へ探りを入れる、こういった練習も大事だ。

でも、これは一人の場合の話で、名人ばかりに囲まれた環境じゃ、

必要無いのかも知れないけれど、、、

2009年7月24日金曜日

技術と感性、、、その2

YOUTUBEでみられる米国のコンガ叩きの映像集が面白い。

本人の映像も分かり易いケド、CUBAへ行った時に撮り溜めた映像が面白い。

色んな名前の面白いパターンが次々出てくる。

ああいった手の使い方に慣れていないから、見よう見まねは面白い。

技術の練習は、地道で繰り返し繰り返しユックリと時間をかけて積み上げていく作業で、

それが自然に出来るようになるまで、時間が掛かる。

疲れるし、凄い苦手。

当たり前のハナシだけれど、CUBAへ行ったら上手い奴なんかいっぱい居るんだろうなー。

実際に為になるような名手の技術から沢山吸収。

時には「ケッ!ボケが!」と思うような奴の技術も、

やっぱり、試してみて出来ないとムカツクから、少しだけ練習する。

出来なかった事が、出来るようになると、

「おおー!!おおー!!ヤルじゃん!!」となる。

でも、暫く経つと、「なーんだ、こんなモンか」と飽きてしまう。

で、久し振りにやってみて出来なくなっていたりして(笑) また、シコシコ練習する。

それに、技術には終わりがないから、こういった感動や宿題(笑)はネタが尽きない。

僕はどちらかと云えば「テクニシャン」じゃないし、

今までキチンと習った太鼓の全てが、応用の利かない、変な太鼓ばかり。

だから、本当にコンガとか、Djembeとかの演奏を観ると、

まだまだ、新しい驚きが沢山待っているのだと、少し嬉しくなる。

しかも、困った事に、何か一つが出来るようになると、

タイミング良く また新しい出来ない事が出てくる。

技術の練習は結局

「その繰り返しだけ」みたいなモンだけれど、

ヒジョーに楽しい、仕方なくはない(笑)

技術と感性、、、その1

「米国のドラマーは非常に高い技術を持っている、ここで演奏しているアフリカ人のドラマー達は、技術的にはそれほど高くないかも知れない、しかし、彼らは太鼓で喜び、怒り、悲しみを表現できるほどに、とても表情豊かにドラムを演奏する、もし、その音楽が、そのドラマーの技術が高いからと言って、それがいったい何だと云うのだ?」

ある尊敬するドラマーが自分のアルバムを評して、こんな事を云った(と思う)

「やっぱり、スゲェーなぁ、、、」と思ったけれど、いまいち実感がなかった。

「格好良いし、説得力あるけれど、俺が言ったらウソだなー、、、」と思った。

最近は村で暮らし、朝から晩まで太鼓の事だけというワケにはいかないけれど。

「練習なんてものは、どこでも出来る!」と、

今まで「格好良いなー」とか「便利だろうなー」とか思っていた。

コンガ叩きの人達のアノ「手首カタカタ」を練習中。

時々、兄弟分Mが日本から、ヘンテコな面白いパターンを送ってくれたりして。

別に、新しい曲のアンサンブル・パターンなんだろうけれど、

チャッと出来ないと

「なーんだ、出来ないの?」と言われたみたいで、ムカツクから。

それも、一人の太鼓に置き換えて、練習してみたり。

兎に角、やっぱり、自分次第だと思うこのごろ。

人に教える時には、

僕の場合、よく、相手が本当に分かっているのか?と不安になる。

タッチだって、相手がその違いを聴き分けていなかったら、説明のしようがない。

技術については、僕はよく分からないから。

僕のグッとくるところ、そこに共通の意識が生まれなければ、難しい。

本当に難しい。

2009年7月23日木曜日

ケニアのビートニク

帰宅途中に時々立ち寄る酒場があり、

その店はオーナーがヤル気が無いから、

客も少ないし、従業員の態度も悪いけれど、

いつでもビールが冷えている。

これは貴重な事だ。

2階のテラスでは屋根越しに夕日が美しく、

やがて暗くなるまでの十数分が俺の至福の時。

安い割にはコクのある「オールソップス」を飲みながら、ユックリと寛いでいると、、、

隣に新しく建ったウォーシップの中から、何だか聞き捨てならない「音」が飛び込んできた。

下手くそなギターをワンコードか、ツーコードだけで掻き鳴らし、

もの凄い勢いで捲し立てている。

2000年の夏までナイロビで暮らし、その頃はまだ少なかったギターの弾き語り。

数年後、「地球の云々」の取材で再びこの国を訪れ、国立劇場でみたのは

「トレイシーチャップマン」みたいな格好でなかなかギターも歌も上手なルオー女性。

今じゃ、結構な有名人だ。

最近じゃ、普通になったギター弾きも、アフリカ風か、

トレイシーチャップマン風ばかり、、、

(あ、ラスタの連中は音楽以前のハナシだから、除外して、、、、)

こんな弾き語り聴いた事が無かった。

ザクザクと不器用に刻み続けるギター

全てを破壊しつつ、もの凄い勢いで次々と出てくる歌。

B・ディランか、L・リードみたいなBEATに満ち溢れていた。

一つ間違えば、ただの「下手くそ」だけれど、、、

スッゲーBEAT感と疾走感、、、、、

何だか、むしょうに嬉しくなって、昨日はチョット飲み過ぎてしまった。

2009年7月22日水曜日

子供に教えるのは

子供に教えるのは

楽しい。

ニドゥオンゲを教えた経験で学んだこと。

今まで書いてきたように、こちらのお膳立て次第で

ほぼ100%の人間が叩けるようになる。

そんな太鼓だ。

両手の手順だけを一つ一つ増やしていきながら

一回りするのに全部で約10回。

簡単な事だし、アタマじゃ分かっているけれど、、、

両手がついていかない(笑)

次はソコじゃないと分かっているのに、、、

つい手がソコへいってしまう(笑)

俺に「焦らず、ゆっくり叩こうな」と言われているのに、、、

ドンドン早くなっていく(笑)

あと、もう少しで叩けそうなのに、、、

俺は意地悪だから「はい、交代」

一生懸命な子は、太鼓を離れても膝を叩いたり、

一人で必死にシュミレートしてる。

俺もそうだったし、今もそう。

「こう叩きたい」とか「こういう音が欲しい」とか、、

それは単なるフレーズだったり、何かもっと漠然としたモノだったり、、、

でも、それを追いかけて、何度も反復して自分の中で歌って、、、

いつの間にか出来るようになっている。

出来るようになったら、暫くは楽しい(笑)

でも、俺は飽きっぽいから、スグに「なーんだ!こんなモンか!」となる。

そんなことの繰り返しだな。

その取っ掛かりを、数人の子供達にだけれど、

感じて貰えたと思う。

これは俺にとって、凄い成長だ。

初心者はニドゥオンゲから、、、結論

初心者は先ずアンゲニャの部分とパターンを別々に丸覚えしてから、これらを自由に行き来できるように、カウントを取りながら叩き、アンゲニャのカウント3でリズムパターンの部分をなぞって叩くとそのままパターンに戻る事が出来て、段々と自然に全体の大きな流れが分かってくるだろう。

こんなに初心者にとって分かり易く、手軽に楽しめるニドゥオンゲはまさに、

ケニアの太鼓入門に最適だと思う。

リズムも我々に親しみ易いインツーだし、6個の太鼓を使うリズムは非常に色彩豊かで、これにシェイカーとベル系が入ると

「アフリカー!!!」という感じになって否が応でも気持が盛り上がってくる。

欲を言えばオハングラという大トカゲの皮を張ったソリスト用の太鼓と、オルトゥと呼ばれる1弦のバイオリンのような楽器が加われば完璧だ!ボーマスや国立劇場の若い連中のブッ叩いて超高速でプレイするのも格好良いが、僕はオウコさんのように、キチンとチューニングした上で、マリンバを叩くように演奏する方が好きだ(それでも相当早いが、、)それぞれの太鼓がキチンと鳴ってくれると何とも言えない快感を知ることになる(笑)

ま、こういう事も今回初めて教えてみて分かった事なんだけれども、、、(笑)

だから、結論としては、太鼓初心者に最適なのは「ニドゥオンゲ」キマリかな?

と思う。

2009年7月17日金曜日

太鼓製作、、完成

やっと、完成! ボディーの感じがちょっと理想と違うケド、、、

音はゴキゲン。

流石にブ厚い牛皮は、最後の最後で木が負けて、

胴に幾らかヒビが入ったけれど、それもキレイに補修終了。

太鼓運ぶのに、ワザワザ専用カバーまで買って、

大事に大事にするような連中の気が知れん。

気にしてられんよ、

そんな事は。

そうは云っても、

今回感じた自分の欠点。

「凝り性なくせに、堪え性がない」

匡哉だったら、もっと、上手に仕上げただろうな、、、

太鼓製作、、続き

今度はイイ感じ。後は、、乾くまでジッと待つのみ。最後にグヮーッと!

テンションかけたるから!

待っていてな。

一緒に住んでいる彼女は

「犬の死体の臭い」

と言っていたケド

酷いよな~、、、俺は頬ずりしたいホドなのに

太鼓製作、、2


やっと、ボディーが出来た!


皮張りは色々考え結局、


折衷案。


実はこの前にアントニーから


「牛皮じゃカタ過ぎでダメ!」と言われて


厚めのヤギ皮を張ったけれど、、、


全然ダメ。


叩いた時の感触が嫌い。


それで、ブ厚い牛皮を張り直した。


2009年7月8日水曜日

太鼓製作、、

今回は、出来るだけ堅い木!と云う事で、

ジャカランダを指定。

希望サイズは手に入った。

後は、ボディーを削るだけ。

思った通り出来るかな?

最後の皮張りは、、、

どんな形で張るか?

未だ検討中。

これが、その友人、アンソニー君。
ナイロビの国立劇場へ行けば、会える。
いつもはDjembe作りに忙しい。
「KenyaでDjembeなんて、、、、」
インドで新内流しみたいなモンだケド、、、、
アフリカ好きの外国人がバカな限り
仕方が無い。

オリジナルの太鼓製作

仕事も段々慣れてきて、

色々問題は山積みだけれど、

太鼓の事を考える余裕が出てきた。

古い友人を頼り、

自分の、

オリジナルの太鼓をオーダーする。

さて、どこまで期待に応えてくれるか?

楽しみだ。

変な飲み物


この間、
よく飲み物を買うスーパーで変な物を見つけた。
            
「Africola」
会社はケニアになっている。
試しに買って飲んでみた。
美味くは、、、、ない。
昔、駄菓子屋で買った
「粉を水で溶かして飲むコーラ」
どちらかと云えば、ペプシに近いかな?
多分、もう飲まないと思うけれど、ネーミングはナカナカ良い。

2009年7月2日木曜日

ポケットの中から3000シリング、、、

ナイロビで最高・最強のグループではなかろうか!と自画自賛していた

「マシャリキ・オールスターズ」

結局、最後は資金的に無理が続いて解散してしまったけれど、、、その「マシャリキ」の後期に、元星野学校の卒業生であり、現在、Mと云うサファリホテルで働いているNちゃんに「クリスマス&大晦日年越しのライブを演って欲しい」と久々にお仕事の連絡が入り、少数ながら精鋭を集めて現地へ向かった。

泊まっているお客さんにワークショップをしたり、ホテルのスタッフも皆良い人達ばかりだったし、空気は綺麗で、僕は沢山本を読む事が出来て(日本語の活字に飢えていたから)毎晩のSHOWも楽しく出来た。勿論、「精鋭」なのだから、ステージはバッカッバッカに盛り上がった。

残りの日数も少なくなってきた頃、選挙前のキャンペーンである大物政治家が泊まりに来た。

そこで、ワザワザ!ソノ大物政治家の為にその晩はSHOWを2回行った、ウチのメンバーの中でも同族の連中は大張り切りで(笑) 日本で活躍中の「世界初の女性Nyatiti奏者」向山恵理子女史の師匠として日本へ行ったJ・Nyamunguなんかは、朝からソノ大物政治家の為の曲を創り、皆で夕方まで練習して、、本番はバッチリLuo族のンゴマ主体の演目がウケ、最後は御大自身がORUTUダンスで踊ってくれた。同族の連中はそれだけでもう、、、、「胸一杯」だったろうが、、、、

グループのリーダーである僕や、海岸地方の別民族の連中はやっぱり「お捻り」を相当期待していた。

「なんてたって次期大統領だからな!」
「故ケニアッタ大統領の時は????も貰ったぞ!」 etc....

次の朝、物々しい警護の連中と一緒に御大登場!

「昨日は楽しかった、ありがとう、、リーダーは誰だ?」

勿論、ニャムングやオウコ達と連れだって近くへ行くと、、、、

ポケットの財布から出したお捻りはたったの3000ksh、、、、

勿論、同族連中は大喜び!

でも、ちょっと、少な過ぎやしませんか? ケニアにはアメリカ的な民主主義は合わないな、、と漠然と思っているし、古今東西、政治家と云うのは卑しい人種だと思っているから、やっぱり、、、、

3000ksh!と云うのは、、、ボス、、シケてるぜ!と思ったのが正直なところ。

でも、現在も結構偉いみたいだし、、、なんか失礼だったら、、、

許してね? ソ~リィ??

2009年7月1日水曜日

初心者はニドゥオンゲから、、その5

さて、僕が習ったアンゲニャのパターンはこんな感じ(表1)

何故かこちらの人達はアウフタクトを付けて叩く事が多いから、少々分かり難いが、
2回目以降はの所からに戻ってからはずっと(表2)の繰り返しとなる。

勿論、これには色々なバリエーションがあって、カウントの1・2・3・4を見失わなければ何をやっても良いような状態だ。

どうしてカウントを取る事が大事か?

殆どのリズムが4カウント又は8カウント1サイクルのリズムパターンなのだが、この事を知らないと、チョットした事でアンゲニャからリズムパターンへ、又はその逆へ戻って来られなくなってしまう。

初心者に教える場合には両手のコンビネーションを「先ず左手がここ、次に両手でここ、それから右手でここを叩く」というように順序立てて教えていくので、本当に誰もがスグに叩けるようになるが、
実は左手が4分で一定のテンポを叩き、そのテンポの上を右手が4カウントで循環していくという事が実感として分かり難い。

これが次の段階で自分のプレイに自由を求める時に大きな障害となるのだ。

ネイティブはこんな事は考えず、感覚だけで叩いていると思うし、本音を言えば僕もこういった事は面倒だし得意じゃない。しかし、我々外国人がスグそんな感覚を持てるワケがないし(太鼓初心者は特に)後々、きっとタメになります!面倒臭くても頑張りましょう。

簡単なリズムパターンは(表3)(表4)の通り。右手の番号は太鼓の音の低い順です。写真と比べてみて下さい。

ここで大切なのが、2番の太鼓でドゥーンと伸びのある低音が欲しい。これが結構このリズムのなのだ。また、1番のベースはボコボコの状態でも構わないと思う。叩く時には左手のベースが非常に大事なのでキチンとミュートさせつつ大きな音で叩き、右手は強弱をつけつつあまり振り上げずに手首を使って軽やかに叩いて、スムーズに移動させる事が重要だ。

また、どちらも太鼓の中央を叩くというのは言うまでもない。

さて、右手の手順に注目すると、「カウント1の時に必ず4番の太鼓を叩いている」のが分かるはずだ。ここが肝心で、アンゲニャの時に5番6番を使ってシンコペーションさせた後、リズムのアタマに戻る時も、このカウント1の時に4番に戻って来られなければならない。

初心者はニドゥオンゲから、、その4

表1

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表2

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表3

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表4

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