2009年8月3日月曜日

オリジナリティなんか気にしない

昔、初めて匡哉に出会った頃、

奴は「オリジナリティ」について確固たる考えを持っていた。

曰く「アフリカの太鼓を叩いても、絶対にアフリカ人に勝てないし、、、

アフリカの伝統に拘るより、

俺の中から出てくるオリジナリティっていうの?

そう云ったモノを俺は大事にしたい」

当時は、「はいはい、分かりましたよ、坊や」と苦笑するしかなかったが。

今考えれば、直線的でイイ根性した漢だな、と思う。

普通の奴じゃ、ちょっと恥ずかしいか、勘違いしている奴しか口にしないだろ?

でも、奴は真っ直ぐな目で真剣に語っていたんだな。

俺は、、今も活動を続ける「スタンピート」というバンド

http://sound.jp/stampeat/で、

ドラムセットを叩いたのが打楽器のとの出会い。その時は、寝ても覚めても、、、

太鼓の事ばかりだった。

そのバンドはフロントの二人が超強力で、バンド内のアンサンブル自体が強力に

3人目のメンバーに確固たる個人を要求していたんだな。

毎週土曜の夜の練習を

「最高のメンツと音を出せる期待と喜び」と、

「また、メタメタ、ボロボロにされる恐怖と慄き」とが入り交ざり、

筆舌にし難い複雑な気分で待つ毎日(笑)

スネア一発、カウント1、シンバル一発でダメ出しを何度されたか、、、(マジで)

「誰もお前にテクニックなんて期待していないんだから、、オマエ、、、を出せ」

一転、アフリカの太鼓を学ぶ毎日は、自分でどれだけ対象に近づくか?

師匠の「音」「リズム」「雰囲気」「タイム感」その他諸々全てを吸収する事からスタート。

でも、今思えば、日本でドラムを叩いていた時とそう変わりは無いように思える。

だって、ンゴマは「芸能」だもの、、、音楽の括りじゃはみ出てしまう。

何を叩いても「やっぱり俺の太鼓」だし、そんなオリジナリティなんて気にする前に、

やらなきゃいけない事が山ほどあるんだ。

そう思うようになってからは、オリジナリティなんて、、、、

どうでもイイ事だろ? なんて思っている。

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