2009年7月23日木曜日

ケニアのビートニク

帰宅途中に時々立ち寄る酒場があり、

その店はオーナーがヤル気が無いから、

客も少ないし、従業員の態度も悪いけれど、

いつでもビールが冷えている。

これは貴重な事だ。

2階のテラスでは屋根越しに夕日が美しく、

やがて暗くなるまでの十数分が俺の至福の時。

安い割にはコクのある「オールソップス」を飲みながら、ユックリと寛いでいると、、、

隣に新しく建ったウォーシップの中から、何だか聞き捨てならない「音」が飛び込んできた。

下手くそなギターをワンコードか、ツーコードだけで掻き鳴らし、

もの凄い勢いで捲し立てている。

2000年の夏までナイロビで暮らし、その頃はまだ少なかったギターの弾き語り。

数年後、「地球の云々」の取材で再びこの国を訪れ、国立劇場でみたのは

「トレイシーチャップマン」みたいな格好でなかなかギターも歌も上手なルオー女性。

今じゃ、結構な有名人だ。

最近じゃ、普通になったギター弾きも、アフリカ風か、

トレイシーチャップマン風ばかり、、、

(あ、ラスタの連中は音楽以前のハナシだから、除外して、、、、)

こんな弾き語り聴いた事が無かった。

ザクザクと不器用に刻み続けるギター

全てを破壊しつつ、もの凄い勢いで次々と出てくる歌。

B・ディランか、L・リードみたいなBEATに満ち溢れていた。

一つ間違えば、ただの「下手くそ」だけれど、、、

スッゲーBEAT感と疾走感、、、、、

何だか、むしょうに嬉しくなって、昨日はチョット飲み過ぎてしまった。

0 件のコメント:

コメントを投稿