帰宅途中に時々立ち寄る酒場があり、
その店はオーナーがヤル気が無いから、
客も少ないし、従業員の態度も悪いけれど、
いつでもビールが冷えている。
これは貴重な事だ。
2階のテラスでは屋根越しに夕日が美しく、
やがて暗くなるまでの十数分が俺の至福の時。
安い割にはコクのある「オールソップス」を飲みながら、ユックリと寛いでいると、、、
隣に新しく建ったウォーシップの中から、何だか聞き捨てならない「音」が飛び込んできた。
下手くそなギターをワンコードか、ツーコードだけで掻き鳴らし、
もの凄い勢いで捲し立てている。
2000年の夏までナイロビで暮らし、その頃はまだ少なかったギターの弾き語り。
数年後、「地球の云々」の取材で再びこの国を訪れ、国立劇場でみたのは
「トレイシーチャップマン」みたいな格好でなかなかギターも歌も上手なルオー女性。
今じゃ、結構な有名人だ。
最近じゃ、普通になったギター弾きも、アフリカ風か、
トレイシーチャップマン風ばかり、、、
(あ、ラスタの連中は音楽以前のハナシだから、除外して、、、、)
こんな弾き語り聴いた事が無かった。
ザクザクと不器用に刻み続けるギター
全てを破壊しつつ、もの凄い勢いで次々と出てくる歌。
B・ディランか、L・リードみたいなBEATに満ち溢れていた。
一つ間違えば、ただの「下手くそ」だけれど、、、
スッゲーBEAT感と疾走感、、、、、
何だか、むしょうに嬉しくなって、昨日はチョット飲み過ぎてしまった。
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