2010年8月13日金曜日

太鼓の種類 ムションド その1

ムションドはスワヒリ語ではムソンドと呼ぶ。

が!僕の専門の他の民族ではソレは

“肛門”を意味するので

何となく気恥ずかしく「ムションド」と呼んでいる。

だって

「彼は凄いムソンド(肛門)使いだね~!」とか

「僕は飛びきり上質のムソンド(肛門)を3つも持っている」とか

、、、、、変じゃん?やっぱし(笑)

さて、そんな下品な話はこれぐらいにして「ムションド」です。

この太鼓はギリアマ太鼓の最強の武器と言っても過言ではない

素晴らしい太鼓であります。

長筒状のボディで

打面に付けたゴム(樹脂が主)のトリックが

この太鼓のキモです。

この太鼓を名人が叩くと、、、、太鼓が「話し始めます」

“GONDA”“MABUMBUMBU”等でも

この太鼓がソリストで、一番上手な人が叩くのです。

それぐらい難しい太鼓ですが

この太鼓があるからギリアマを選んだくらい

僕にとっては意味のある太鼓。

基本的にこのサウンド・システムを持った太鼓は

アフリカ大陸各地にあります。

下の写真はサファリがムションドを暖めているもの



























ブンブンブと比べると皮も薄くデリケートなので

こうやって音を確かめながら暖めます



























打面の黒い物体がキモなのです。

匡哉の演っているドゥルマ・ディゴ族らの太鼓

“SENGENYA”で使われる「ンゴマ・ンネ」

「チャプオ」とが複雑に絡み合いつつ奏でる

縦横無尽なプレイに負けない説得力を持つ

それも、1本の太鼓でだぜ?スゲ-だろ?

しかし!!!

それだけの名人が(僕も含め)日本で

ムションドを叩いた事は無い。

マビマンジこと水川君やブルケンゲ時代の匡哉

そして僕が3人が束になっても遠く及ばない

それだけこの太鼓の魅力は特別なのだ。

まだまだギリアマの太鼓世界には

凄いムションド叩きがゴロゴロしている。

その中でも突出した腕を持つ叩き手は

“MABUMBUMBU”カズング・マーシャ

“Ngoma Za Pepo”カズング・マザンバヒだ。

カズングの親父はムゼーマーシャで

ムゼーランドゥの少し後の世代の

“MAMABUMBUMBU”の名人だ

大体、この辺の世代のNgomaの名手は

各人のペポが憑り付いていて

それと一緒に神懸かり凄いNgomaを演じる

ムゼーランドゥのペポは本人みたいに

お茶目で豪快!!だけれど

ムゼーマーシャのは狂気じみた感じだ

ちょっと怖い。。。。

武道家でもある水川君が

師事したのもこの人で

練習がグヮ-!!ッと盛り上がりところで

ミスでもしようもんなら、、、、

ああ、考えただけでも恐ろしい。。。。。

水川君も習い終わってナイロビに帰り

日本に戻っても暫くは写真であっても

ムゼーの顔を直視できなかったという。。。。

そんなムゼーマーシャが大事な演目“KIGANGA”において

自分のパートナ-として連れ歩くのがカズングだ。

まだ、20歳ソコソコじゃないかな?

今年の初めに某有名グループのダンサーが

ウチの村に来てDVDの撮影を行った時

久々にカズングの太鼓を聴いたが

またスケールのデカイ太鼓叩きになっていやがった。 

全く、イヤなガキだ(苦笑)

そして、“Ngoma Za Pepo”の稀代の名手

“カズング・マザンバヒ”

この人は、、、、す、す、す、、、凄い。 

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