ムションドはスワヒリ語ではムソンドと呼ぶ。
が!僕の専門の他の民族ではソレは
“肛門”を意味するので
何となく気恥ずかしく「ムションド」と呼んでいる。
だって
「彼は凄いムソンド(肛門)使いだね~!」とか
「僕は飛びきり上質のムソンド(肛門)を3つも持っている」とか
、、、、、変じゃん?やっぱし(笑)
さて、そんな下品な話はこれぐらいにして「ムションド」です。
この太鼓はギリアマ太鼓の最強の武器と言っても過言ではない
素晴らしい太鼓であります。
長筒状のボディで
打面に付けたゴム(樹脂が主)のトリックが
この太鼓のキモです。
この太鼓を名人が叩くと、、、、太鼓が「話し始めます」
“GONDA”“MABUMBUMBU”等でも
この太鼓がソリストで、一番上手な人が叩くのです。
それぐらい難しい太鼓ですが
この太鼓があるからギリアマを選んだくらい
僕にとっては意味のある太鼓。
基本的にこのサウンド・システムを持った太鼓は
アフリカ大陸各地にあります。
下の写真はサファリがムションドを暖めているもの
ブンブンブと比べると皮も薄くデリケートなので
こうやって音を確かめながら暖めます
打面の黒い物体がキモなのです。
匡哉の演っているドゥルマ・ディゴ族らの太鼓
“SENGENYA”で使われる「ンゴマ・ンネ」と
「チャプオ」とが複雑に絡み合いつつ奏でる
縦横無尽なプレイに負けない説得力を持つ
それも、1本の太鼓でだぜ?スゲ-だろ?
しかし!!!
それだけの名人が(僕も含め)日本で
ムションドを叩いた事は無い。
マビマンジこと水川君やブルケンゲ時代の匡哉
そして僕が3人が束になっても遠く及ばない
それだけこの太鼓の魅力は特別なのだ。
まだまだギリアマの太鼓世界には
凄いムションド叩きがゴロゴロしている。
その中でも突出した腕を持つ叩き手は
“MABUMBUMBU”のカズング・マーシャと
“Ngoma Za Pepo”のカズング・マザンバヒだ。
カズングの親父はムゼーマーシャで
ムゼーランドゥの少し後の世代の
“MAMABUMBUMBU”の名人だ
大体、この辺の世代のNgomaの名手は
各人のペポが憑り付いていて
それと一緒に神懸かり凄いNgomaを演じる
ムゼーランドゥのペポは本人みたいに
お茶目で豪快!!だけれど
ムゼーマーシャのは狂気じみた感じだ
ちょっと怖い。。。。
武道家でもある水川君が
師事したのもこの人で
練習がグヮ-!!ッと盛り上がりところで
ミスでもしようもんなら、、、、
ああ、考えただけでも恐ろしい。。。。。
水川君も習い終わってナイロビに帰り
日本に戻っても暫くは写真であっても
ムゼーの顔を直視できなかったという。。。。
そんなムゼーマーシャが大事な演目“KIGANGA”において
自分のパートナ-として連れ歩くのがカズングだ。
まだ、20歳ソコソコじゃないかな?
今年の初めに某有名グループのダンサーが
ウチの村に来てDVDの撮影を行った時
久々にカズングの太鼓を聴いたが
またスケールのデカイ太鼓叩きになっていやがった。
全く、イヤなガキだ(苦笑)
そして、“Ngoma Za Pepo”の稀代の名手
“カズング・マザンバヒ”
この人は、、、、す、す、す、、、凄い。
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